『助走さん』は、今日こそ何かを始めそうで、やっぱりまだ始めない男・助走さんと、その家族、そしてクセの強いご近所さんたちの日常を描くWEB漫画です。
準備はする。
構想もある。
流れも見ている。
可能性も感じている。
でも、なぜか本番だけが始まらない。
そんな“永遠の前夜”を生きる助走さんの、少し笑えて、少しだけ自分にも刺さる日常ギャグ漫画です。
主人公・助走(じょそう)さん
助走さんは、どこにでもいそうで、あまりいてほしくない父親です。
本人は決してサボっているつもりではありません。
むしろ、かなり真剣です。
「今日はまだ始めない」
「今じゃない」
「流れを見てる」
「本番は、ここからだ」
そんな名言っぽい言葉を放ちながら、コーヒー片手に人生を語ります。
ただし、実際に何かが始まるかどうかは別問題です。
助走家の人々
助走さんの周りには、彼を支える……というより、現実に引き戻す家族がいます。
妻のキレ子は、助走さんの言い訳や謎の哲学を容赦なく切り捨てる現実担当。
長男のジョナサンは、冷静な目で父を分析するツッコミ役。
長女のエリザベスは、素直で明るく、たまに助走さんの言葉を本気で受け止めてしまう癒し担当。
末っ子のマーガレット・エヴリンは、まだ赤ちゃんなのに妙に強そうな目をした、家族の最終兵器です。
助走さんの壮大な“準備”は、今日も家族の冷静な視線によって現実へ戻されます。
クセの強いご近所さんたち
助走さんの周囲には、なぜか彼を面白がる隣人たちも集まってきます。
Vモンキーは、助走さんを勝手に師匠扱いする陽気な隣人。
助走さんの「まだ始めない」を“ジャパニーズ・フロー”として解釈し、勝手にグッズ化したり、弟子入りしたりします。
冷田さんは、冷静すぎる分析で助走さんを刺してくる人物。
無駄を嫌い、感情をあまり表に出さず、助走さんの行動を淡々と「先延ばし」と判断します。
佐伯さんは、文学的な言葉で助走さんを観察する静観系隣人。
「あなたはずっと前夜ですね」
「未完であることを選んだ存在かもしれません」
など、妙に美しい言葉で助走さんを遠回しに刺します。
斎藤さんは、キレ子のご近所友達。
基本的には優しい人ですが、助走さんのことは少し面白がって見ています。
この漫画のテーマ
『助走さん』のテーマは、ざっくり言えば“始められなさ”です。
やりたいことはある。
アイデアもある。
いつか本気を出したい。
でも、なぜか今日ではない。
そんな人間の弱さ、言い訳、謎の前向きさ、そして少しだけ愛しいダメさを、家族と隣人たちのツッコミで描いていきます。
助走さんは、何もしない人ではありません。
ただ、始まる前の時間が異常に長いだけです。
こんな人におすすめです
何かを始めたいけど、まだ始めていない人。
準備だけで満足したことがある人。
「明日から本気出す」と思ったことがある人。
なぜか人生を壮大に語ってしまう人。
そして、そういう人を横で見ている家族や友人。
そんなすべての人に向けた、ゆるくて少し皮肉なWEB漫画です。
最後に
助走さんは、今日もたぶん何かを始めません。
けれど、本人の中では確実に何かが整っています。
流れを見て、可能性を感じて、準備の準備をしています。
本番は、まだ少し先。
でも、その“まだ”を見守るのが、この漫画です。
今日も、人生の助走中。

